51人が本棚に入れています
本棚に追加
『沖田Side』
『…分かった、』
そういって海沙は私の隣に座りなおしました
『海沙…』
ふと名前を呼ぶと彼女は
『ん?何?』
と言って私の方を向きやわらかい笑みをこぼしました
『いえ…なんでもありません、』
『変な奴だな、総司は』
そういって海沙は切なげにまた笑うのです
どうしてそんなに切なそうなんでしょうか
『どうかしましたか?』
と私が尋ねると
『ときどき…ずっと皆で居られたらどれだけ幸せだろうって…思うの、』
『はい…』
『でも…それは…できなくて…』
話している内に彼女は泣き出しそうな顔になってしまいました
-ソ…
私はソッと海沙の手に自分の手をかさね
『人は生きているかぎりいつかは死んでしまいます。』
『ですが私の場合は病で少し早くなってしまいます…』
『総司…』
『私達は戦に出ます。戦に出ていれば勿論、死んでしまう確率は上がります』
『総司何が言いたいの?』
『私が言いたいのはですね、海沙、貴女には死んでほしくないということです…』
最初のコメントを投稿しよう!