出会い

11/15
前へ
/60ページ
次へ
「もう大丈夫よ……。記憶が戻るまで、悲しみが癒されるまで、そばにいてあげるから」  そういうと僕を後ろから抱き締める。 「ありがとう……」  僕は嬉しさのあまり、そう彼女に聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声で呟いた。 「私は人より悲しみを多く味わって来たの。だから――」 「だから?」  
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加