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再び目を覚ました場所は病院だった。
「ここは?」
「あっ! 目を覚ました!」
僕のそばで歓喜が聞こえた。
そっと声のする方を見ると、見知らぬ女性がいた。
「誰……?」
「覚えてないの?親友の里美よ」
聞き覚えのない名前。
「ごめん。知らない」
「そっか。体、大丈夫?」
僕は軽く頷いた。
僕が頷いたのを見ると、彼女はゆっくりと微笑む。
「良かった。あの――事故のこと覚えてる?」
「えっ!?」
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