ひとりの時に

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「僕とあなたの国語と算数」 誰かがあなたのことを愛しているということと 僕があなたのことを愛しているということと それは決して同義語じゃない それを解ってほしくて 色々頑張ってみてるけど 笑ってかわされるばかり 僕の恋愛の価値観は あなたの恋愛の不等式に置き換えられて 入り込む余地のない 完璧な計算が 僕の前にはじき出される 僕のあなたへの愛の数値が 誰かのそれをはるかに上回っていたとしても あなたの心の補正値が それを何倍にもしてしまうから 恋愛のマジックにかかったあなたの残酷な結論を 僕の恋愛のロジックで引っ繰り返せるわけもなく 0の輪の中を空回りしつづける僕の想いは 無限大につのるばかり でもあなたの方程式が どんなに可能性をつきつけようとも あなたと僕の間で 言葉と数字が 反比例していても 僕の想いは割り切れない =がなくても 諦めずいこうと そう願いまた前を向く
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