ひとりの時に

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「歩く」 進むべき道に迷いがあるときがある 進むべき道に誰かの足跡があるときがある 進むべき道に目を向けず後ろを振り替えってばかりいるときがある そんなときは誰かが歩いている道をうらやんでばかりいるみたいだ 戻りたくても戻れない道 歩みたくても歩めない道 後悔ばかりしている 歯痒い思い でも思い出してみて あの時ああしていれば なぜあんなことをしたのだろう どうしてこの道を歩むことに決めたのだろうか そして考えてみて あの時ああしておけば あんなことをしなければ 別の道を選んでいたら 本当に、後悔しなくてすんだ? 本当に? 今の後悔はなくなっても、別の後悔が産まれてはこないだろうか 別の道を歩んだかもしれない自分自身が こちらを見てはいないだろうか どこに行ったって なにをしたって 後悔しないなんて ない ずっとずっと 人間ってのは後悔ばかりだ だから自分を責めて 他人のせいにして そうして 後悔しながら生きていけばいい そのままの ありのままで 痛みや悲しみは 忘れることはできても 消えることはない 悔しいけど そうやってずっと 悩んでいる 悔やんでいる それでも生きていこうとしている そんな人間らしさが大好きです
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