公爵夫人の歓迎

5/5
前へ
/77ページ
次へ
アリスは「白ウサギの足跡」を追ってくるらしい。 足止めをしてくれると言う公爵夫人の好意に甘え、時兎は屋敷の裏口から外に出る。 見送っている公爵夫人を背に、夫人ということは既婚者だというのを思いだし、もったいないと冗談半分に呟きながら、時兎は森の中へ進んでいった。 ――こんなことを考えてると またあの子に怒られてしまうな――。 心の隅で誰かが呟いた。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

222人が本棚に入れています
本棚に追加