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時兎はため息をついて、チェシャ猫の示した方へ向かう。
わざわざ他の方向に向かうのも面倒だ。
しばらくすると森は開け、洋風なテーブルを三人の人物が囲んでいた。
テーブルの上にはティーカップやお菓子などが並んでいる。
よく見ると三人のうち一人はテーブルに突っ伏して寝ている。
残りの二人はなにやら騒がしい。
あの中でよく寝られるものだ。
「アリスが……」
「……白ウサギっ」
話していた二人のうち一人が時兎を見つけ、目を輝かせて立ち上がる。
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