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耳打ちをしてくる三月ウサギは笑いながらもあり得ないと言いたげだ。
微妙な変化だがどうにか表情が読み取れる。
「まぁいいや。これからどこに向かうつもり?」
「別に」
とりあえず早く女王様のところへ行きたい。
というかさっさと終わらせたい。
ふとアリスがどこまで来ているか気になって、与えられた時計を見る。
「そうだね。……白ウサギが向かうのは城だよね」
「?」
「気をつけて。女王様の前でアリスの話題は禁句だよ」
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