いつものお茶会

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「もう行きなよ。ほらアリスが迫っている」 三月ウサギが示す時計は短針がかなりの勢いで進んでいる。 てか時兎と比べてずいぶんと速くないか? 「女王様の城は向こう。足止めはしてあげるから」 急かして背中を押す三月ウサギに戸惑いながら、時兎は最後に彼を振り返る。 「どうしてそんなふうに……」 「僕らは同じウサギだろう?助けたくなるんだよ」 それだけと手を振る三月ウサギに背を向けて、時兎は女王様の城に向かった。
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