日常の終わり

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「はぁ……」 再び盛大なため息をつく。 帰るのにも疲れてきた。 ふと前を見ると変わった二人組が目に入る。 一人は妙に人目を引く美形の青年。茶髪でナンパな印象がある。 もう一人は10歳ほどの少年。雰囲気は異様に落ち着いている。 とりあえず時兎にとっては避けるべき相手。 関わられるのは面倒だ。 しかし目を逸らそうとした途端、時兎を見た青年が嬉しげに笑うのを見てしまう。
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