命

生と死

Ｎくん享年１０歳

6月4日 急性白血病にて死亡―

あたしが小児科に異動して１年半がたった春の暖かい日の事です。

就職して１年が経とうとしている子からメールがきました。
“美智さん、今日白血病疑いの子が入院してきてあたしが担当になっちゃいました💦”

以前から１年に一人くらいは白血病の入院がありましたが、同じチームのため大変そうだなぁという印象を受けました。

Ｎくん当時８歳は貧血を指摘され受診。様々な検査の結果診断が確定しました。　
病名…
『急性リンパ性白血病』

主治医から両親へ説明され基本的な検査の後、本格的な治療が開始されました。　
両親の希望でＮくんには病名を伏せる形が取られました。

Ｎくんは５人兄弟の真ん中で入院前は元気なおじいちゃんとともに学校の後、近所の広場で毎日野球の練習をするほどの野球好きでした。

治療方針が決まり抗がん剤を投与するというツラくて過酷な治療の始まり。