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それは私の物心がついて来た幼稚園生の時だった。
祖母「真弓サン!!いつまで夕凪サンを寝かしてるの!?いい加減、起こして頂戴!!」
時刻はまだ午前6時…。
母「はい…申し訳ありません、お義母様…。」
朝日は微かに昇る頃…
こんな会話は毎日の事だった。
母「夕凪?そろそろ起きていらっしゃい?朝ご飯の用事出来てるわよ。」
「うん…ぅん…」
私は昔から低血圧で朝は頭が痛い…体を起こす迄に時間がかかる。
母「夕凪。起きてちょうだい。お婆ちゃんが待ってるわ…。」
私には寝ぼけてても解る…。
また、何か言われたんだ。
「うん。すぐ降りるょ。」
ガラガラ…ガラガラ
部屋の雨戸を開ける。
外から澄んだ空気が体を包む。
はぁ…。今日も一日始まる。
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