答えは内緒!

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隠し立てするようなことは特になかったのでありのまま起こったことを話すと、金泉は俺の前で盛大にため息をついた。 「きみってどれだけ俺様なの……。可愛げないなあ」 「いや、男に可愛げとか……いる?」 「いるでしょお。ヒーローくんの取り柄なんてそれくらいじゃん。あとツンデレ? ツン7デレ3の割合だけど」 「俺の取り柄って……いやそもそもツンデレ違うし。ばか」  変なこと言うなと会話を打ち切り、俺は机に突っ伏した。  俺様か……確かに、傲慢すぎたと思ってる。このあいだも似たようなことで悩んだし。けれどあいつと喋ってると、どうしてもこんな態度を取っちまうんだからしかたないだろ。  もう少し優しくしよう、あまり横柄にならないようにしようと思ってたのに……ほんと俺って駄目な奴。 「――次は、気をつけるし」 「うん、頑張って」  独り言のつもりだったが、金泉はばっちり聞いていたみたいだ。優しい手つきで後頭部を撫でられてしまった。
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