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第七話 報告に行こう!!
「はい、これ今回の任務のレポート」
ラークが厚い資料をレイラの机の上に派手な音を立てて乗せる。
「ご苦労様、シンはどうしたの?姿が見えないようだけど」
レイラはそう言いながらも手を動かして資料に目を通す。
「シンは魔物の情報のレポートと魔物の血を提出しに行った、本当にご苦労様だよこの疲れ三ツ星半だわ」
ラークはそう言って机の前にあるソファーに深々と座り込む。
「後、お願いがあるんだけど・・・」
「何?休みだったらあげる気ないわよ」
ラークの言葉にたいする余りの返答の早さにラークは苦笑した。
「いや、休みも期待してたけどさ、あることを調べてほしいんだ」
ラークはそう言ってまた口を開く。
「アルシェって奴の事何だけど分かるか?後あいつ組織とか言ってたからできればそっちの方もよろしく」
「分かった調べてみるわ」そういったレイラはレポートに一通り目を通したのか手に持っていたレポートを机の上に置いた。
「じゃあ俺シンの所行って来る、魔物の分析結果も見たいし」
レイラが相槌を打ったのを確認してラークは部屋を出た。
ラークはあのアルシェを不確定ながらも少し危険に感じていた。
組織ということと『組織から与えられた』と言っている所から彼女は誰かの命令であの魔物を戦わせたのだろう。
他にも気になる事は沢山あるが何分不確定要素にみちあふれ過ぎている。
それを今考えてもしょうがないと言うようにラークは頭を振り考えを振り払うように駆け足でシンの元へと向かった。
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