夢の抜け殻

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第二話 任務遂行 ラーク達はミッドガルズ周辺にいると言う魔物を探していた。 たがいない。途中魔物に数回襲われたがどれも標的の魔物とは違った。 そして今はミッドガルズ周辺の荒野にいる。 「かあー!いねえ!!となるとやっぱり下・・・シン頼む」 ラークの言葉にため息をつくシンだが素直にそれに応じる。 「しかたないな・・・」 そしてシンは目を閉じて集中を始めた。 シンの周りに不可視の何かが渦巻く。それは一気にシンに収束していった。 そしてシンは引きがねを引く。 『クエイラ』 シンの言葉に大地が断たれる。 大地が激しく隆起し、地面の中が引きずり出される。 この呪文は攻撃するためのものではない。 地面の中にいる敵を現すためなのだ。 「みーっけ!!」 ラークはその言葉と共に走り出した。 先程のシンの呪文で隆起した地面を足場にして高速移動する。 そして目の前にいるワーム形の魔物の額に剣を振りかざす。 「任務完了!!」 そしてその剣は寸分の狂いもなく額に突き刺さった。 その後神羅のビルの前に着いた二人はいきなり呼び止められた。 「ラーク様、シン様レイラ様がお呼びです」 「どうした?任務ならちゃんとやったぞ」 ラークのその言葉に神羅兵は呆気に取られた。 「お二人は知らないんですか?」 「何が?」 シンの言葉に神羅兵は一息ついて話しを続ける。 「6人のソルジャー2ndが惨殺された事件なんですが・・・」 「こりゃ追加任務だな」 ラークのその言葉はいつになく真剣味を帯びていた。
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