狂気ノ夜2⃣

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「お、お…さ…な、何を……」 意志とは無関係に歯が鳴り、恐怖と混乱で巧く喋る事が出来ない。 「オマエは…私のものだ…オマエは…誰にも渡さない…」 「お、お父…様…お気を…お気を確かに持ってください…」 「があぁ…ッ!」 びっ…… 主人は美也子のドレスの胸元に手を掛けると、そのまま力任せに引き裂いた。 「え………!?」 一瞬、美也子の胸が顕になったが、すぐさまそれを手で覆い、美也子は主人を睨んだ。 「なっ、何を!止めてください…人を呼びま……!」 言い掛けて気付いたが、主人の目は既に焦点が合っていなかった。 (お父様じゃ…ない?) 「みぃやぁこぉ……」 そして、主人は声が耳に届いていないかの様に、美也子ににじり寄った。 そして、美也子の手を引き剥がすとベッドに押し倒した。 「や、止めて…来…ない……で…」
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