第二章 『新たなページ新たな思い…』

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【夏を彩る華たちに】     ヒュー ヒュー ドンッ ドドンッ   パラパラパラ…   打ち上げて 打ち上げて 打ち上げて…   大きな 大きな 大きな花火が 次から 次から 次から次に   夜空に吸い込まれていく… 夏の夜を飾る華はこの大輪がふさわしいね   興奮覚めやらぬ? でも始まりがあるように終わりもある…   そうだね…花火に求めるのは締めかな 思い返しても 思い返しても…   まぶたの裏には大輪が咲き続けてる…   そんな中聴こえる微かな音… チチチチチ チチッ チチッ なんだろう? 隣?何?してるの?   あ…線香花火… パチパチ サラサラ パチパチ チッチチ チチチチチッ   単色の小さな光が 微かに微かに輝いて…   なんだろうね… 囁くようなその光が…夏の夜の締め括りみたいに…   『これ…いいでしょ。』   振り返らずに話し掛ける君に… 悔しいけれど…確かにいいね…そう思ったょ…   そんな夏の風物詩…   
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