LEAF

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  僕は葉っぱ。  皆の回りにたくさんある葉っぱ。  何気なく、小さい小さい存在だけど  僕はいつも皆を見守ってる    そんな僕のお母さんを皆に紹介します。  銀杏の木が僕のお母さん。  そう、僕は銀杏の葉っぱ。  僕は春にお母さんから産まれたの。  何から何まで新鮮だった。  僕の下を通る皆も  当たり前にあるこの空気も。    夏、お母さんの体に蝉がミンミンないていた。  僕は少しうるさいなとおもったけど  お母さんは、平然としてた  すごいな、お母さんは。  暫くして、お母さんの回りに皆がやって来て うるさい蝉を捕まえてくれた。  皆楽しそうにしてた  僕も仲間に入りたいな    秋、僕の色が緑から黄色へと代わっていった  これは僕もおじいちゃんになったと証  でもみんな綺麗だと喜んでくれる。  嬉しい限りだ  そして冬、僕は茶色くなって地面に落ちる。  これが僕の最後、だけどこれで終わりじゃないんだ  地面に落ちた僕は土の栄養になって  お母さんに流れる  そしてまた次の僕が生まれるんだ  それが続けられていく。  だから安心して、僕はいつでも皆と一緒にいることを。
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