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「佳央~待ってよ~
おいてかないでー」
走るの苦手でかなりどんくさいあたし。
「あーもぉ~
美桜…」
あきれながらも待っていてくれる優しい佳央ちゃん。
「佳央ちゃん…
どーせ遅刻だから歩いてこ?」
「そだね、美桜ひとりにしたら学校おわってそーだし。」
「あっ…ひどっ…」
そーなんです。
あたしは極度の方向音痴。
「美桜はあたしがいないとなんもできないもんね~♪」
ぐさっ。
そんなことないもん!あたしだってやればできる!
…わきゃないっ!!
佳央ちゃんは成績優秀、スポーツ万能。
双子なのにこんなに違うのか?
「なぁにぶつぶつ言ってんの~
学校ついたよ?美桜。」
「うっわ!古そーな学校…なんかでてきそ~」
ケラケラ笑いながら、あたし達は門を通った。
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