第0話:プロローグ2

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久しぶりに戻ってきた埼玉。 かといって知り合いがいるとは思わない。 だって、前住んでたところとここは学区が違いすぎるから。 でも、どこでも空は変わらず続いて繋がってるんだなぁ~とか詩人的なことを思って空を眺めてた時。 「なぁなぁ」 隣の男子が話しかけてきた。 多分、私でいいんだよね? 窓の外から視線をはずし、呼ばれた方を見た。 …あ、スッゴい笑顔。 男子もこんな風に子供みたいに無邪気に笑うもんなんだって思った…。 小中ともに女子校だったから、私はあんまり男子のことを詳しくは知らない。 …ただ一人を除いては。 私の中の男子のイメージはその一人だった。 目の前の彼はその一人とは全然違う。 (ほんとは当たり前なんだけど…それに気付くのはもう少し先の話) →
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