第0話:プロローグ2

3/5
前へ
/35ページ
次へ
そんなことを一瞬で頭の中で考えてると、その隣の男子は口を開いた。 「オレ、水谷っていうの。隣だから、よろしくな~」 …水谷くんって言うのか。 こちらこそって言おうと思ったら、彼が続けて口を開く。 「フユカガミナナちゃん …でいいのかな?」 ……誰それ? 名前の呼び方のあってなさに、あっけにとられてポカンとしてしまう。 名前:冬鐘莱奈 読み 正:トウガネライナ 誤:フユカガミナナ …最後の"な"しかあってないじゃん。 もともと、間違われやすい名前だけど、ここまで間違われたのは初めてだ。 だから、思わず笑ってしまった。 頑張って名前呼ぼうとしたのが空回りしたんだね。 変わった人だな。 …そう認識した。 →
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加