114人が本棚に入れています
本棚に追加
私が笑っていると、
「オレ、なんか変なことしたぁ~?」
とおろおろしながら彼はいった。
つけ加えるなら、なんだか気の抜けそうな声で。
やばい…。
その様子と今の声、ツボにはまった…。
笑いが止まらない…。
私の反応に、彼はさらにおろおろして、落ち込んでいるようだ。
当たり前か。
初対面の人間にこんだけ笑われたら、そりゃあ落ち込むよね。
私が彼の立場だったら……
恥ずかしくて、この場から逃げ出したいかも。
さすがに、笑いすぎたかな。
『あ、ごめんごめん』
頭の上にハテナが浮かんでるや。
多分、なんで私が謝ってるのか分かんないんだと思う。
それはいいとして、
とりあえず、聞いてもらいたいことだけ言っとこう。
『あのね、さっきよんだ私の名前…
全然読み方違うの』
→
最初のコメントを投稿しよう!