第0話:プロローグ2

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私が笑っていると、 「オレ、なんか変なことしたぁ~?」 とおろおろしながら彼はいった。 つけ加えるなら、なんだか気の抜けそうな声で。 やばい…。 その様子と今の声、ツボにはまった…。 笑いが止まらない…。 私の反応に、彼はさらにおろおろして、落ち込んでいるようだ。 当たり前か。 初対面の人間にこんだけ笑われたら、そりゃあ落ち込むよね。 私が彼の立場だったら…… 恥ずかしくて、この場から逃げ出したいかも。 さすがに、笑いすぎたかな。 『あ、ごめんごめん』 頭の上にハテナが浮かんでるや。 多分、なんで私が謝ってるのか分かんないんだと思う。 それはいいとして、 とりあえず、聞いてもらいたいことだけ言っとこう。 『あのね、さっきよんだ私の名前… 全然読み方違うの』 →
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