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と、振り返った由美の目に、まだぼうっとベンチに腰をかけている武志の姿がうつった。少しあきれた由美は、武志を呼んだ。   「姉ちゃん、おれ、もうちょっとここにいるよ」 武志の返事を聞くと、由美は小さくため息をついた。   「そ。だったらすぐに戻ってくるのよ。せっかく来てくれているお友達に悪いわよ」 由美はそう言うと、卓也と里美を連れて、家へ戻っていった。
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