夢見屋

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夢見屋

今日の客は真夜中過ぎに来るらしい。それまで予約は入っていない。 男は、タバコをくわえながら窓の外を眺めている。 この職について15年ーーー早いもんだ。 オレの他にこんな仕事をしているヤツなんかいないだろう。いや、いるわけがない。おそらく、この世界でオレだけが出来る仕事だろう。 オレには、人に夢を見せる力がある。
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