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‥チョコボール。
Lが、足が宙に浮き上がるくらい喜んでいたのはこのお菓子に付いているオマケの事だった。
しかも、金のエンゼルではなくて銀の方‥。
「はぁ‥。」
「何なんですか、その人を馬鹿にした態度は」
ムッとふてくされる。
「何かと思えば、こんな事で大袈裟に喜んでいるのはお前くらいだよ」
月が呆れるのも無理はなく、周りに居る仲間もきっと同じ事を頭の中で思っているに違いない。
気を取り直して月は再び新聞に目を向けた。
「第一、銀のエンゼルが一枚当たっても、どうしようも無いじゃないか。あと、四枚は集めなきゃ」
「そうなんですよ、それがまた大変なんですよね‥。そこで、月くんにお願いがあります」
「‥嫌な予感がする」
「私の代わりにチョコボール(苺味)をコンビニまで買い占めて来て欲しいのです」
「嫌だ‥と言ったら?」
「私、泣きますよ?」
∑勝手に泣け!!
‥誰もが心の奥底で突っ込んだ。
「冗談です。でも、本当に行って来てくれますか?月くん‥でなければ」
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