69人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
【七夕:L松(松田視点)】
「さ~さ~の~はさ~らさら~♪」
「‥松田さん」
「の~き~ば~にゆ~れ~る~♪」
「松田さん!」
「Σうわっ!!な、なんだ、竜崎か‥いきなり大きな声出すからびっくりしたじゃないか」
「さっきから呼んでいるのに気付かない方が可笑しいでしょう‥それより、何なんですか?そのヘンテコな歌は」
「竜崎は知らないのかい?今日は七夕の日なんだよ」
「七夕?」
「そう♪7/7は七夕の日!織姫と彦星が年に一度だけ天の川を渡り、二人が愛し合うって話‥聞いたことない?」
「はい、初めて耳にしました」
「Σえぇ!本当に知らないの?」
「私の故郷には、そんな説を聞いたことがありません」
「そうなんだ‥じゃあ、これから一緒に屋上で七夕をやらない?」
「松田さんと二人だけで‥ですか?」
確認を取るような動きに、ちょっと安易な考えだったかな?‥と、不安な気持ちが頭の中で過ってしまった。
「あ‥やっぱ、皆も一緒の方が良かったかな」
「いいえ!なんだか面白そうですね。二人だけで行きましょう」
いいえ!‥と、拒否する所は随分とはっきりしている竜崎。
最初のコメントを投稿しよう!