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【おねがい:月L】
今日も何かしら慌ただしい様子の調査本部内。
この本部での人達がバタバタしているのは日常茶飯事の事で今更そんな珍しくもない。
そんなある日‥
「月くん月くん!」
ぺたぺたと裸足で月に近付く彼はこの本部で一番偉い人物である。
「何だよ、L」
そんな彼を今日の朝刊を片手に落ち着いた表情で返した。
「月くんにお願いがあります。聞いてくれますか?」
「お願い‥って、何の?」
指を加えたまま、可愛い恰好でLは月にお願いをしてきた‥が、その表現は端から見た所で余り「可愛い」とは言えない。
彼なりに精一杯の愛情表現と言えば良いのだろう‥
「これを見て下さい」
机にお菓子の箱をチョンと見せたLは不気味なくらい満面の笑みを溢しながら月に言う。
「当たりました!」
「当たり‥て、何が?只の箱じゃないか」
「これは只の箱なんかではありませんよ。ちゃんと見て下さい」
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