ご飯を食べよう

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可愛い彼女が作ったものなら、美味しくても不味くてもどちらでも良いと岩城は言っていたが。 よしんば可愛い彼女がコレを持ってきたのだとしても、ニヤが彼氏ならば迷わず叩き返すだろう。 ましてや。 ニヤはキッチンのガラス戸に映った姿を見て「そもそも、可愛い彼女じゃねーだろ」呟くとため息を一つこぼし鍋を持ち上げた。 捨ててしまおう。 ニヤがシンクに鍋を傾けたとき。 「おかえりニヤ。 気がつかなかったよ帰ってたんだね」 不意にリビングの方から声がして、驚いて顔をあげると、カウンター越しに玲がたっていた。 「た……だいま」 ぎこちなく言ったニヤに「今帰ってきたの?」玲が尋ねてくる。 ニヤは思わず頷いたが、キッチンの惨状を見て「というわけじゃなさそうだね」と玲が付け足したのを聞いて、苦笑いを浮かべた。
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