アナタの為に出来ること
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「神山 ニヤさんですよね?」 人の良さそうな笑顔で話しかけてきた男に、けれど、ニヤは良い印象をもつことができなかった。 夏休みも終わり、若干、肌寒くなってきた頃だった、ニヤが山岸という男に会ったのは。 長身痩躯のその男からは少しだけ絵の具の匂いがして。 だからかも知れない、玲の知り合いだと言う山岸の言葉を信じたのは。
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