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重い足取りで家についたニヤは体調が悪いと言って自室に一人閉じこもった。
今でも山岸の手の感触が残っていて吐き気すらしてくる。
玲に相談しようかとも考えたが、外でベタベタすることに難色を示す玲に愛が足りないなどと言って、責めた上、無理やりにじゃれついたのはニヤの方だ。
それに玲に相談すればきっとこんな事、許さないだろう。 そうなればあの写真は本当に公の場に晒される事となる。
「一回だけで、良いんだ」
ニヤは手の中に握りしめたメモを見た。
そこには山岸が指定した日時と待ち合わせ場所が書いていて。
その待ち合わせ場所はこの辺りでは有数のラブホテル街にほど近い所だった。
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