冬の始まり

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秋の日暮れは早い。先程まで晴れ渡っていた空にもうピンク色が滲み出す。 『俺さ、百合ちゃんの事まだあんまりよく知らないから質問大会しようよ。』 ふと、亮太からの提案。 『何それ、私初出場だよ。』 『ルールは簡単だよ。お互い質問して、それに答えるだけ。』 『まんまじゃん。』 ずっと同じリズムで寄せてはかえす。波のざわめきが心を落ち着かせる。
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