冬の始まり

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今はちょうど昼休み。 親友の綾とあと二人、学校にいる時よくつるんでいる、咲と亜依加も一緒だ。 話題は・・・・ 亜依加に最近いい感じの人ができたという話。 『まじで、イケメンだしぃ。綾にも男紹介しろっつーの。』 綾が身を乗り出して亜依加の携帯の写メを見ている。 『ねぇ、百合!!』 綾が画面をこちらに向けた。 写っているのは、綾と張るくらいガンガンに焼けた肌にグレーのカラコン、えりあしの長い銀髪のギャル男。 綾や亜依加といても違和感は全くないだろう。いい忘れていたが亜依加も綾に比べればかわいらしいが一応ギャルという分類に入る。 だが百合には、そこに写し出されている宇宙人を到底かっこ良いとは思えない。 『私は・・・ちょっと・・・。』 言葉を濁してみたが当の二人は全く気にしていない様子である。
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