冬の始まり

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“二回も”。 そう、 前にも一度彼から告白を受けた事があった。 その時まで、同じクラスであるという事以外“鈴木亮太”に関して興味を持った事はなかった。 だけど、その一件以来、意識してみれば、彼の行動、言動はかなり目についた。 明るい性格の彼は実はクラスでも目立つ存在だったようだ。人にあまり関心を持つ事のない百合は今まで気付かなかった。 ただ、いつも声がするたびにふと視界に映る屈託のない笑顔。いつ見ても、誰にでも向けられるその笑顔が百合の中で亮太の存在を大きくした。 その矢先の二度目の告白。 『暗いし、送るっす』 今まさにその“笑顔”が自分へと向けられている。
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