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カチャ…
玄関を開けると、いつもより少しカジュアルな恰好のさくら。
―ゴメンね、わざわざ…。
―別にいいよ、はいこれ。
そう言って、半分は優しさでできてるという鎮痛剤を渡された。
―あ、ありがとう。入って?
―いいよ、薬届けにきただけだし。じゃあね♪
背中を向け歩き出そうとするさくらに、思わず声をかける。
―待って!あのさ…少し話さない?
するとさくらは、しょうがないな、と言いながら戻ってきた。
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