恋した季節

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慣れ親しんだこの箱での、俺の最後の営業。 バースデー以来顔を見せていなかった奈月が久しぶりにきた。 ―今日で最後かぁ…。 ―この店では、ね。 ―うん☆楓が新しいお店に行っても、アタシはついてくから♪ ―ハハッ、サンキュ☆ そういえば…と言いながら、奈月がバージニアに手を伸ばす。 ―前に渋谷で会ったじゃん? 俺が奈月のバージニアに火を付けると、軽く吸い込んだ後煙をフゥッと吐き話を続ける。
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