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頬を寄せ合い脚を絡ませ、俺達は余韻に浸っていた。
汗ばんだ肌や生温い空気さえも心地よく感じる。
―もう離さないから。
不規則だった呼吸が整い、俺の左腕を枕にするさくらに囁く。
―約束だよ。もう戻れない。アタシを1人にしないでね?
さくらはそう言い終えると俺の頬に口唇を寄せた。
抜け殻だった俺は、さくらとひとつになった事でやっと強くなれた気がした。
これからはさくらと2人で、明るい未来を築くんだ。
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