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―葬式って…待ち構えてんじゃねぇよ!さくらはついさっきまで生きてたんだ!
男の手から名刺を剥ぎ取り、グシャッと丸めた後床に投げ付ける。
俺の声が聞こえたのか、龍汰と友香が霊安室から出てきた。
―楓サンどうしたんすか?…ってか誰すか?
怪訝な顔をした龍汰は名刺を拾い、広げる。
―あ…。
悟ったのか、目線を下に落とした。
―さくらの葬式なんてしたくない!俺はまださくらが死んだなんて認めたくないよ…!
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