隙間

2/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
飲みはじめて数時間。 もぅ夜中の1時を回っていた。 2次会に来ている数人は明日また朝早くから仕事。 私もその一人だった。 仕事の疲れもあり少し帰りたい気分になっていた。 冬馬『どうした?元気ないなぁ?』 山本冬馬。 会社の男性の中で一番話しやすい先輩だった。 あいり『もぅそろそろ帰って寝なきゃ明日キツいかなぁって考えてました…(笑)』 冬馬『まだ帰んなよ!寂しいやん(笑)(笑)』 あいり『冬馬さんって本当、軽そうですょね(笑)見た目とか含めて(笑)んなんぢゃ彼女さんが心配しますよ!』 冬馬『別に心配なんかしなぃやろ!』 あいり『ならいいですけど(笑)』 冬馬『あのさぁ………ゃっぱいいわ!』 あいり『何ですかぁ↓言いかけたなら言って下さいよ!』 冬馬『いや……』 あいり『何ですかぁぁ?男ならパッパと言って下さい(笑)』 冬馬『好きっさね!』 カラオケの音で聞こえなかった。 聞き返すと 冬馬は恥ずかしそうにしていた。 私はその瞬間嫌な予感がした。 冬馬『お前が好きやんね…』 周りの数人が振り向いた。話しが聞こえたみたいだった。 あいり『何言ってるんですか!酔いすぎですよ…』 恥ずかしくてそれから何も言えなくなった。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!