51人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の通う柳麗学園の授業時間は80分。
高校にしては授業時間は長い。
何故ならそれくらい時間をとらなければ専攻授業が出来ないからだ。
まぁ休憩時間も20分あるから俺はわりとゆっくりできる。
これが体操科や芸術科になれば用意しなければならないものが多く、休憩時間の方が忙しくなるらしい。
「燈夜。次の授業なんだっけ?」
洸は珍しく転校生の周りにいる奴らに参加せず、俺の方に来た。
「次は数学だな。古畑の授業だ。」
俺は授業の用意をしながら言った。
「じゃあ楽だな。あのオッサンは生徒に干渉してこないから。」
洸は笑いながら言った。
「まぁそうだが寝るなよ?お前テストいつもギリギリだし、ちゃんと受けろよ。」
俺は思わず呆れながら言ってしまった。
「わっわかってるよ!1年の時の二の舞はゴメンだ!」
洸はひきつった表情を浮かべていた。
何故なら………洸はあまりにギリギリの成績だったため、長期休暇に入ると連日古畑との個人授業を受けていたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!