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「お前やれば何でもトップクラスの実力なんだからちゃんと勉強しろよ?」
俺は洸にそう言ってやった。
「勉強しなくても学年一位になってるやつに言われても嬉しくない。」
と洸はうつむき、いじけながらいった。
「まぁ俺は中学の頃に高校の範囲もやってたからな。つかお前もやっただろ。」
俺と洸は柳麗学園中等部の特別科に通っていた。
思い出すだけでも嫌な記憶しかない。
「まぁそうだったけど………あの頃の実力があると俺が自惚れたのが駄目だったな。」
洸は苦笑いを浮かべながらそう呟いた。
「そうだな。つか皆転校生に群がりすぎだろ。あれじゃあ卯月さんが可哀想だな。」
俺はため息をついてそう呟いた。
「しょうがないだろ。この学校に転校生は滅多に来ないんだから。」
洸は俺の呟きに答えた。
「まぁ俺には関係ないな。」
俺はそう言ってまた空を見た。
あ~空が綺麗だな。こんな日は外でゆっくり飯をとって日陰で読書といきたいな………
などと自分の世界に浸っている間に古畑先生が教室に入ってきていた。
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