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「さて、すまないね。俺と洸だけで話をしてしまって。
もう知っているかも知れないが俺は神凪燈夜。
良ければ名前を聞いてもいいかな?」
と俺は洸の後ろにいた女子生徒に声をかけた。
「はじめまして。ではないね。
私は柴崎美鈴(シバサキミスズ)。二年で一応国文学専攻だから何度も同じ授業受けてるよ。」
と柴崎さんは笑顔を浮かべて言った。
首もとに揃えられた後ろ髪、前髪は片方に流し、顔立ちは綺麗だった。
少し、優等生な感じがした。
「俺のパートナーなんだ。文化祭ギリギリに皆に言おうと思ったんだけど美鈴が早く紹介しろってうるさくてさ。」
と洸は苦笑いを浮かべて言ったが、照れているようだった。
「よろしくね!神凪君。」
と柴崎さんは笑顔を浮かべて右手を出してきた。
ああ、握手ね。
俺は微笑みを浮かべて柴崎さんを見て、握手した。
「やった!神凪君と握手できた!」
と柴崎さんは頬を赤く染め、飛び上がりそうなテンションだった。
うわっ!洸、そんな嫉妬オーラを出して俺を睨むな。
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