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「ありがとう。峰月さん。」
と俺は後ろを振り返っていった。
「ええよ~神凪君のためなら。」
と峰月さんは笑いながらそう言うと手を振りながら自分の席に戻っていった。
その顔が微妙に赤かったのは気のせいだろう。
「差別だ………ルックスが互角な俺と燈夜なのに態度が違いすぎる………」
………なんかブツブツ言ってるが無視しておこう。
周りにいた女子からはブツブツ言っている洸に対して文句が言われてるし男連中は落ち込む洸を慰めたりですごい光景だしな。
さて、厄介事は無視して今日提出のレポートの残りをやるか。
「お前親友を慰めろよ!」
と洸は俺の机に顎を乗せていった。
「悪いな。レポートがまだ済んでないんだ。あとすぐに離れたほうがいい。女子が凄い目付きでお前を睨んでる。」
俺は洸に目を向けずに言った。
洸は周りを見渡すと俺が言った通りだと気付き、慌てて自分の席に戻るとタイミングよく授業開始のチャイムが鳴った。
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