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「………いいのか?」
と洸は何故か問いかけてきた。
「何がだ?」
俺はまだ空を見つめ、聞き返した。
「あの事があってからお前は女性を避けるようになった。まだ克服できてないだろ?」
と洸は聞いてくる。
つかさ、洸。彼女連れてきてるのにそんな話すんなよ。
場が暗くなる。
俺はそんなことを考えたが言わなかった。
洸はそれだけ俺を心配していると知っているから。
「大丈夫だ。今から慣れていけばいい話だからな。
それに、いつまでもこのままじゃいけないからな。」
と俺は外を見るのをやめ、洸を見ていった。
洸はそう聞くと一瞬驚きの表情を浮かべた後、笑みを浮かべた。
「そうだな。まぁ燈夜がそれに気づいたのは驚きだが良かったよ。」
と言った。
「そっか………つか洸。お前の後ろにいる彼女をどうにかしてくれ。見ていて怖い。」
と俺は言うと、洸は後ろを振り返った。
そこには………一人悶え苦しむ(?)柴崎さんがいた。
「………しばらく関わらないでやってくれ。たまにあることだからな。」
と洸は言いため息をついた。
「結構洸も苦労しているんだな。」
と俺は同情するように言った。
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