燈夜の夢①と燈夜の退院

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「………いいのか?」 と洸は何故か問いかけてきた。 「何がだ?」 俺はまだ空を見つめ、聞き返した。 「あの事があってからお前は女性を避けるようになった。まだ克服できてないだろ?」 と洸は聞いてくる。 つかさ、洸。彼女連れてきてるのにそんな話すんなよ。 場が暗くなる。 俺はそんなことを考えたが言わなかった。 洸はそれだけ俺を心配していると知っているから。 「大丈夫だ。今から慣れていけばいい話だからな。 それに、いつまでもこのままじゃいけないからな。」 と俺は外を見るのをやめ、洸を見ていった。 洸はそう聞くと一瞬驚きの表情を浮かべた後、笑みを浮かべた。 「そうだな。まぁ燈夜がそれに気づいたのは驚きだが良かったよ。」 と言った。 「そっか………つか洸。お前の後ろにいる彼女をどうにかしてくれ。見ていて怖い。」 と俺は言うと、洸は後ろを振り返った。 そこには………一人悶え苦しむ(?)柴崎さんがいた。 「………しばらく関わらないでやってくれ。たまにあることだからな。」 と洸は言いため息をついた。 「結構洸も苦労しているんだな。」 と俺は同情するように言った。
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