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「あっ！神凪君に聞きたいことがあったんだ！」
と柴崎さんは作り笑いを浮かべて言った。
………たぶんこの微妙に重たい空気をなんとか変えたいみたいだな。
「答えられる範囲なら答えるよ。」
と俺も笑顔を作って言った。
「あのさ………学校にいるときと全然性格と言うか話し方が違うのはどうして？」
………沈黙
空気が一瞬凍りついた。
洸は我に返ると慌てて何か言おうとしているみたいだが何も言えずに口をパクパクしている。
金魚みたいだな。
「それは、表の『俺』なんだよ。執行部の人間は表舞台に立ったりしなければならないからな。
あと俺は人見知りが激しいからそうなってしまう。」
嘘はついていない。
ただ………事実を少し隠しているだけ。
「じゃあ今は素の神凪君？」
と柴崎さんはニコニコしながら聞いてきた。
若干身を乗り出している。
そんなに興味のあることなのか？
俺の話なんてツマラナイのに。
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