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「ああ。そうかもな。」
と俺は答えた。
「俺のことはまぁどうでも良くないか?
全てが俺自身なんだから。」
俺は苦笑いを浮かべて言った。
だってそうだろ?
素の俺も表の俺も俺自身なんだから………
「たしかにそうね。
ごめんね!変なこと聞いたりして。」
柴崎さんはそう言って苦笑いを浮かべた。
「よ~っす!トーヤ。迎えにわざわざ来てやったぞ!」
再び重苦しい空気が漂い始めたとき、京月先輩が病室に入ってきた。
さすがにこの時だけは京月先輩に感謝したよ。
洸もホッと息をついていた。
「おっ!もう洸は来てたのか。でそこにいる女の子は誰なんだ?」
神宮寺先輩はニヤつきながら聞いた。
わかりきったことなのに聞きたくなるのは人間の性(サガ)なんだろうな………
その後、俺の退院手続きやらをしてくれていた深山先輩や御劔先輩が病室に集まり、簡単な自己紹介が行われた。
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