51人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
「なんで笑うんですか!」
と卯月さんは頬を膨らませて言ってきた。
「いや、すまない。
予想しえない理由だったからね。
だが………そんな理由では執行部の仕事は務まらない。
俺たちは自ら傷つくことを覚悟してやっている。
この前のように俺が怪我をするのを目の前でみることになるが耐えられるか?」
俺は真剣な目をむけて言った。
ナゼかって?
それは………『あの人』が俺が傷つくのを見て自分のせいだと一人悩み、傷ついていた『過去』があるから。
俺が怪我を負う姿を見て、耐えられない人間なら側に居てほしくないからだ。
「私は……たぶん堪えれないと思います。
でも!神凪君が私の知らないところで怪我をして、無理をしている姿を見るほうが堪えれません!
私が神凪君の傍にいて、支えることはできませんか?」
卯月さんは涙を堪えながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!