51人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃ、俺も帰るわ。」
京月先輩は右手を挙げてそう言うと歩き出そうとした。………が！
「ちょっと。私を送ってくれないの？」
と御劔先輩が京月先輩の肩を掴み笑顔で言った。
うわ～。御劔(先輩)マジギレだよ。
と二人以外が思うほど目がすわっていた。
「ん？何当たり前のこといってんだよ。さっさと行くぞ。」
と京月先輩は綺麗にその視線を受け流し、御劔先輩の手を握った。
「ちょっ！みんながいるのに恥ずかしいんだけど。」
と御劔先輩は不機嫌に言ったけど………その顔は耳まで真っ赤になっていた。
照れ隠しか。かわいいところもあるんだなぁ。
なんて考えている間に二人は歩き去っていた。
「あの２つのカップルって熱々ですね。」
と深山先輩は母親が子供を見るような優しい微笑みを浮かべて言った。
………今も腕を組んでいる先輩も充分熱々だと思いますよ………
最初のコメントを投稿しよう！