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「やった!俺ら、一緒のクラスじゃん!」
「ほんとだ!!」
「うわー!最悪!またお前とかよ!」
「それは俺の台詞だってーの!」
学校の二年生が騒ぐ中、僕らは一人の名前をじっくりと探していた
『ないね』
青「ねーな」
八「一人だけ進級出来ないね」
威「残念だねー」
幸「シャレになんねぇよ!俺だけ留年か!?」
あははっ
幸「咲季ぃ……」
『残念ながら、僕はなにも出来ないよ』
幸「………」
幸也は膝を抱えて地面に座り込む
あらら?拗ねちゃった?
ちょっと可哀想だったかな?
八「幸也。ちゃんと名前はあるから」
威「だから落ち込まないでねー」
幸「え!?あるの!?」
嬉しそうに幸也は顔をあげた
やっぱ、いじめなきゃよかったかな?
可哀想過ぎなんだもん
青「そのまま黙ってればいいのに」
幸「テメェが元凶か!」
青「その態度、やっぱむかつくんだよ。それに、まだ近付かねーし。これくらい、別にいーじゃん」
幸「ふざけんなぁ!俺がどんな思いをしたと…!」
青「すいませんねー。泣き虫ゆきちゃん」
強いなー、青嵐
幸也が負けてるし
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