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私達はあの出会いから今までずっと一緒。
俗に言う『幼なじみ』と言うやつだ。
付き合ってるわけじゃないけど、一樹にとっては私が、私にとっては一樹が、誰よりも近い存在だった。
「梨乃……」
カラオケからの帰り道、一樹が真剣な顔をして立ち止まった。
「ん?どしたの~?」
「これ……」
一樹は小さな袋を私に手渡した。
「わぁ~い♪
誕生日プレゼント?!
TIFFANYだぁ♪♪
ありがと~!!
……開けていい?」
一樹は何も言わず頷いた。
早速袋を開けると小さな箱が入っていた。
箱を開けると………
「!!!!!」
シルバーリング!!!
驚く私に、一樹が照れながら話し掛けてきた。
「梨乃…付き合って下さい。」
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