病院

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病院にはアヤのおじいちゃんが 入院していた。 一時は危険な状態まで おちいったが、何とか回復し 今は車椅子で廊下を 移動できるまでになった。 それでもまだ 家族の支えが必要なので お母さんは毎日 あたしは土日に様子を見に 行っていた。 走ること20分。 隣町の町立病院に着いた。 土日の病院はすごく静かだ。 2階に上がり おじいちゃんの病室へと 向かった。 「おじいちゃーん、おはよー」 と声をかけながら入ると おじいちゃんは 気持ち良さそうにして 寝息をたてていた。 「また寝てるねー。」 「うん 夜、寝れなかったのかもね」 と話しながら あたしはおじいちゃんのそばに イスを出して座った。 お母さんとおしゃべりしながら おじいちゃんの手を さすってると 「ウーーー」 お昼のサイレンが鳴った。 「もうお昼かぁ。」 「帰る?」 「そだね、今日は寝てるしね」 そう言って、おじいちゃんに “バイバイ”をして病室を出た。
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